マダニから愛犬を守る！安全に取り除く方法

マダニって何？

マダニは、犬に寄生して吸血する小さなダニの一種です。吸血すると、大きさが数倍にまで膨れ上がる場合があります。マダニは、犬にとってさまざまな病気を媒介する可能性があり、中には命に関わるものもあります。

マダニの被害

日本国内では、マダニが媒介する病気として、以下のものが知られています。

• ライム病（ライム菌による細菌感染症）
• ツツガムシ病（ツツガムシによるリケッチア感染症）
• 重症熱性血小板減少症候群（SFTS）（ブニヤウイルスによるウイルス感染症）

これらの病気は、発熱、関節痛、倦怠感などの症状を引き起こす可能性があります。また、重症化すると、脳や心臓などに障害が残ることもあります。

マダニの取り方

犬にマダニが付いているのを見つけたら、すぐに取り除く必要があります。マダニの取り方は以下の手順で行います。

手順1：ピンセットを用意する

先の細いピンセットを使用します。

手順2：マダニの頭部をつかむ

マダニの頭部をピンセットでしっかりとつかみます。マダニの体をつかまないように注意します。

手順3：垂直に引っ張る

マダニの頭部を垂直に引っ張り、犬の皮膚から取り外します。無理に引っ張ると、マダニの頭部が皮膚に残ってしまいます。

手順4：消毒する

マダニの取り除いた部分とピンセットを消毒します。

マダニ予防

マダニによる被害を防ぐためには、以下のような予防策が有効です。

• 犬に駆除剤を使用する

犬にマダニ駆除剤を使用すると、マダニが寄生するのを防ぐことができます。駆除剤は、首輪や滴下剤などの種類があります。

• 草むらや藪に近づけない

マダニは草むらや藪などの湿った場所に生息しています。犬を散歩させる際は、このような場所を避けるようにしましょう。

• 犬の体を定期的にチェックする

犬の散歩後やブラッシングの際は、犬の体にマダニが付着していないか定期的にチェックしましょう。特に、耳、首回り、足の付け根などはマダニが寄生しやすい場所です。

マダニの危険性、そして予防・駆除の重要性

マダニは犬にとって、命に関わるような病気を媒介する危険な害虫です。犬の健康を守るために、適切な予防策を講じ、万一マダニが寄生してしまった場合は、すぐに取り除くことが重要です。

マダニの被害に関する統計データ

• 日本国内では、毎年約3000人がマダニ媒介感染症にかかっています。（国立感染症研究所）
• マダニ媒介感染症による死亡者数は、年間約50人です。（国立感染症研究所）

マダニの予防と駆除方法

マダニの予防と駆除には、以下の方法が有効です。

予防

• 犬に駆除剤を使用する

犬にマダニ駆除剤を使用すると、マダニが寄生するのを防ぐことができます。駆除剤は、首輪や滴下剤などの種類があります。

• 草むらや藪に近づけない

マダニは草むらや藪などの湿った場所に生息しています。犬を散歩させる際は、このような場所を避けるようにしましょう。

• 犬の体を定期的にチェックする

犬の散歩後やブラッシングの際は、犬の体にマダニが付着していないか定期的にチェックしましょう。特に、耳、首回り、足の付け根などはマダニが寄生しやすい場所です。

駆除

• ピンセットで取り除く

犬にマダニが付着しているのを発見したら、すぐにピンセットで取り除きましょう。マダニの頭部をつかみ、垂直に引っ張って取り外します。

• 市販の駆除剤を使用する

市販されている駆除剤を使用して、マダニを駆除することもできます。駆除剤の種類によっては、マダニが寄生するのを防ぐ効果もあります。

マダニの危険性に関する事例

マダニに寄生されると、命に関わるような病気を引き起こす可能性があります。以下は、マダニ媒介感染症の事例です。

事例1

30代の男性が、草むらで犬と遊んでいるときにマダニに咬まれました。その後、発熱や倦怠感などの症状が現れましたが、当初は風邪と診断されました。しかし、症状が悪化したため病院を受診したところ、マダニ媒介のライム病と診断されました。男性は治療を受けたものの、後遺症として関節痛が残りました。

事例2

50代の女性が、自宅の庭でガーデニングをしているときにマダニに咬まれました。その後、発熱や皮膚の発疹などの症状が現れ、病院を受診したところ、マダニ媒介のツツガムシ病と診断されました。女性は治療を受けましたが、皮膚に瘢痕が残りました。

事例3

40代の男性が、山でハイキングをしているときにマダニに咬まれました。その後、高熱や倦怠感などの症状が現れましたが、そのまま放置してしまいました。数週間後、男性は意識障害を起こして病院に搬送されました。診断の結果、マダニ媒介の重症熱性血小板減少症候群（SFTS）を発症していました。男性は治療を受けましたが、命を落とすことになりました。

マダニから愛犬を守るために

愛犬を守るために、マダニの危険性について正しく理解し、適切な予防策を講じることが重要です。定期的に駆除剤を使用し、草むらや藪に近づけないようにしましょう。また、犬の体を定期的にチェックし、マダニが付着していたらすぐに取り除きましょう。マダニの被害は、早急な対応によって防ぐことができます。