猫の目やに、役立つ薬と飼い主の心得

猫の目やには、さまざまな原因で発生する一般的な問題です。適切な治療を行わなければ、不快感や失明などの深刻な問題につながる可能性があります。

目やにの一般的な原因

1. 感染症

• 細菌性感染症: ブドウ球菌、レンサ球菌などの細菌が原因で、目やにが黄色っぽく膿のような場合が多い。
• ウイルス性感染症: 猫ヘルペスウイルス、カリシウイルスなどのウイルスが原因で、水っぽいまたは粘り気のある目やにが出る。

2. アレルギー

• 花粉、ホコリ、ダニなどのアレルゲンが原因で、目やにが水っぽく、かゆみを伴う場合が多い。

3. 角膜炎

• 角膜（目の透明な部分）の炎症で、目やにが粘り気があり、目の痛みや赤みを伴う場合が多い。

4. 結膜炎

• 結膜（目の白い部分）の炎症で、目やにが水っぽく、目の充血や痛みを伴う場合が多い。

5. 涙管の閉塞

• 涙を排出する涙管が詰まることで、目やにがたまる。

目やにの治療

目やにの治療は、その原因によって異なります。

1. 抗生物質

• 細菌性感染症の場合、抗生物質の点眼薬または内服薬が処方されます。

2. 抗ウイルス薬

• ウイルス性感染症の場合、抗ウイルス薬の点眼薬または内服薬が処方されます。

3. 抗ヒスタミン薬

• アレルギーの場合、抗ヒスタミン薬の点眼薬または内服薬が処方されます。

4. ステロイド薬

• 炎症を抑えるために、ステロイド薬の点眼薬または内服薬が処方されます。

5. 涙管通水

• 涙管が詰まっている場合、涙管通水と呼ばれる処置を行います。

目やにケアのポイント

• 目やにを拭き取る
• 清潔なガーゼまたはコットンにぬるま湯または生理食塩水を含ませて、優しく拭き取ります。
• 目の中を洗う
• 目洗液を使用するか、ぬるま湯に生理食塩水を混ぜた溶液を使用して、目を洗浄します。
• 目薬をさす
• 獣医師が処方した目薬は、指示通りにさします。
• 定期的な獣医検診
• 目やには定期的に獣医師に診てもらい、適切な治療を受けましょう。

目やにに関するよくある質問

Q1. 猫の目やにが黄色いのはなぜですか？
* A: 細菌性感染症が原因である可能性があります。

Q2. 猫の目やにが透明なのはなぜですか？
* A: アレルギーや涙管の閉塞が原因である可能性があります。

Q3. 猫の目やにが粘り気があるのはなぜですか？
* A: 角膜炎や結膜炎が原因である可能性があります。

Q4. 猫の目やにに血が混じっているのはなぜですか？
* A: 角膜の傷や腫瘍が原因である可能性があります。

Q5. 猫の目やにが臭いのはなぜですか？
* A: 細菌性感染症が原因である可能性があります。

Q6. 猫の目やにを放っておくとどうなるのですか？
* A: 不快感や失明につながる可能性があります。

笑えるエピソード

1. 目やにで目が開かない猫

ある日、飼い主が猫の目を見ると、大量の目やにで目が開いていませんでした。飼い主は慌てて猫を獣医に連れて行きましたが、獣医が猫の目を拭くと、目やにが固まっており、ビー玉のようにころんころんと転げ出てきたそうです。

2. 目やにを食べてしまった猫

またある飼い主は、猫が自分の目やにを食べているのを見ました。飼い主はびっくりして猫をしかりましたが、猫は「おいしいから」と答えたそうです。

3. 目やにが原因で失明した猫

残念ながら、目やにを放っておいたために失明してしまった猫もいます。飼い主は、目やにが出ているのを放置してしまい、気づいたときには手遅れだったそうです。

目やにケアの注意点

• 目やにを無理に取ろうとしない
• 無理に取ろうとすると、目の傷や感染症の原因になります。
• 目薬をさすときは清潔に
• 目薬の容器の先端に猫の目やにがつかないように注意します。
• 獣医の指示に従う
• 獣医師が処方した目薬や投薬は、指示通りに守りましょう。
• 猫の目の健康状態を観察する
• 目やにの状態、目の充血や痛みなどの症状に注意します。

まとめ

猫の目やには、さまざまな原因があります。適切な治療を行わなければ、不快感や失明につながる可能性があります。飼い主は、目やにが出た場合は早期に対処し、定期的に獣医検診を受けることが大切です。